おとのせかい【3歳~小学校入学前編】101 ママ友の何気ない一言にハッとさせられる
- 2025.03.02
- おとのせかい(3歳~小学校入学前編)
- 発達障害, 知的障害, 自閉症, 自閉症スペクトラム
おとのせかい【3歳~小学校入学前編】101 ママ友の何気ない一言にハッとさせられる




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あとがき
陽太くんママ、覚えている方いらっしゃるでしょうか。陽太くんがレンくんに突き飛ばされ、ちょっともめたのですが、その後レンくんママに優しい言葉をかけていたママです。
この辺りの話に登場します。
漫画でも描いた通りですが、おとは梅子先生と白田先生から「知的障害の有無はもう少し大きくならないとわからない」と言われていました。なぜなら知能検査が必要だから。よく行われる知能検査である田中ビネーやWISC検査は大体5歳くらいから行われます。それは私自身知っていました。
だけど私はおとに知的障害がないと思い込みたくて、飯野先生と小宮山先生からの「知的障害はないだろう」という言葉を鵜呑みにして信じ込んでいました。当時まだおとが3~4歳のことです。今になって思うと医師の言葉とはいえ、知能検査もしていないのに安易に信じてはいけなかったと思います。
なので、小宮山先生の初診の一か月後くらいに、陽太くんママからこの一言を言われ、私は混乱しました。それはまた漫画に描いていこうと思っています。今思うと、早い段階で陽太くんママにこう言ってもらえて目が覚めたので、結果的にありがたい出来事でした。
素敵キッズや保育園のママ友におとの障害について話すと、「気にしすぎじゃない?」「大したことなくない?」「おとくん全然そんな風には見えないけど…」と言ってくれる方が多かったです。これは、何と言っていいのかわからない気まずさの誤魔化しと、善意からの励ましと、単純におとの特性や障害についてよく知らないが故の感想が入り混じっていて、そしてママ友達がその場ではそう言うしかない心情はとてもよくわかるのです。「あー思ってたわ。」とは言えないですし。しかし当時はそのように言われるたび、(そんなこと思ってないくせに…)(よく知らないくせに…)と勝手に心の距離を感じてしまうのでした。自分から言っておいて、一体どんな言葉を期待して、勝手に傷ついているのか。当時の私はひねくれていて嫌な奴でした。
一方、陽太くんママはおそらくお兄ちゃんのことがあるため、私に対して気休めの励ましをすることは一切ありませんでした。それが私にとっては心地よく、ありがたくもあり、だけど現実を突きつけられて苦しくもあったのでした。
「おとに知的障害があるかないか」。この辺りのモヤモヤは暗い話になります。発達障害があっても知的障害がある子ばかりではないし、知的障害があっても重度の子も境界の子もいるし様々で、それぞれの大変さがあることと思います。よってこの話が多くの人に需要があるとは思えないのですが、私にとっては結構大きな出来事だったので漫画にしていこうと思っています。
インスタの投稿インサイトを見ていると、明るくて希望を持てるキラキラした話の方がウケがいいのは理解してます。おとを育てているとそういう嬉しい場面もたくさんあるのは事実なのですが、そうでない大変な時、暗い気持ちになってしまう時もたくさんあるので、その辺は自分に正直に描いていきたいと思っています。なぜなら漫画を描いて昔の自分を振り返ることで、自分を見つめなおす機会になっている側面もあるので…。なのでこんな自己中な漫画をいつも読んで下さる方々に対しては、本当にありがたいなあと思っています。感謝…!!
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